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Harmonia

オリジナル小説

呼気 17 


 枕元に置いてある、人形用のローションを手に取ると、俺の尻と自分のペニスにたっぷりと塗りたくった後、ゆっくりと、城が入って来た。
 四つん這いのまま、その重苦しさに耐える。
「力、抜いて、」
「……ん、」
 あやすように背中を撫でられても、ものすごい圧迫感に息が詰まり、身体が引き攣った。
 深呼吸して薄目を開けると、ベッドの端に追いやられた人形と、目が合った。

 この人形とキスして、自分を慰めていた。
 友人のようでもあり、恋人のようでもあったその存在が、いままさに抱かれようとしているところを、まじまじと見つめている。
 まるで裏切りの行為を見られているようで、心苦しく、切なかった。
 お前だけ、ひとりぼっちにしないからな、と心のなかでつぶやいた後、顔を伸ばし、人形にくちづける。

 やはり生温かく、舌を絡めると気持ち良かった。慣れた感触に、心が穏やかさを取り戻す。こわばっていた身体の力が、抜けてくる。
「そのまま、キスしてて」
 背後で城が囁く。城が進むたび、人形のくちびるに吸い付いた。
 呻き声も、吐息も、不安も、唾液も、なにもかもを受け止めてくれる人形が、心強かった。


「……お前のなか、めちゃくちゃ気持ちいい」
 上気した声で、腰を緩く突き上げながら、城が呻く。
 やわらかなリズムに乗って、俺の口からも声が零れる。
「……鳥居、……気持ちいい?」
「……ん、……すごく、……いい、」
 喘ぎ声の合間に、短くそう伝える。ひとりでに揺れる腰から、きっと俺の気持ちよさは、余すところなく城に伝わっている。

 最初こそ重苦しかったものの、突かれるごとに、腹の奥底からじわじわと快感が押し寄せてくる。感じるところを探られ、そこを攻められて、身悶える。

 背後に覆い被さってきた城に、乳首を弄られる。二本の指で、捏ね回される。
 ピリピリと灼けた刺激が全身に広がり、快感が押し寄せてくる。

「……城、……あっ、そこっ、だめ、」
「いいから、感じて。……もっといい声聴かせて」
 耳たぶを甘噛みされながら、そう囁かれて、堪らず熱で弾けそうな自分のペニスに手を伸ばす。
「なあ、それ、人形の口に挿れてみろよ」
「……え?」
 ふらふらした頭で、城がなにを言っているのか、よく分からなかった。

 動きを止めた城が、繋がったまま、背後から押してくる。
 人形の口元に、跨がるような姿勢を取らされる。
 背後から回ってきた手が、俺のペニスを掴むと、角度を変えながら、人形の口にそれを差し入れた。
「……っ!」
 熱い舌が、絡みついてくる。そのぬめった感触と熱が、腰を貫いた。
  

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Posted on 2018/01/15 Mon. 05:46 [edit]

category: 呼気

thread: BL小説  -  janre: 小説・文学

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